クロハさんと行くイノシシさんツアー

　クロハさんと言えばしゃしなっぽハンターだ。
　年間に1000本のしゃしなっぽを取って、ミレニアムイタドリストとなった、伝説のイタドリストなのだ。
　そのクロハさんは罠猟の免状のあるわな猟師でもある。


　一緒に出掛けた、一頭目。
　60ｋｇ級だ。
　ところで、こいつは電気で意識喪失させたあと、ぶら下げて血抜きをしようとしたところ、頸動脈が切れた状態で息を吹き返し、山にふらふら走ってしまった。
　すごい体力だな。しかも大した速度でもないくせに、山のなかでは追い付けない。
　長くは生きられまい。傷ついた状態で放ってしまったことは反省点だ。
　捕獲した以上、なるべくストレスのない状態で介錯したかった。


　仕方ないな。次の罠に行く。
　こいつは70ｋｇ級。
　さっきよりでかいな。
　クロハさんが７７式電気衝撃器改でアシスト、今度は逃げられないように、柵の中で拘束してから血抜きした。


　６時間後。
　解体しますぞ。


　クロハさんはいろんな分野に造詣があるし、手先は器用だ。
　男にしてはなかなか解体がスムーズだし、歩留まりもいいようだ。


　結局、半分はクロハさんが剥き、肉の一部を持ち帰って行った。
　さて、何ができるのか・・・・
　



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